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15年と10ヶ月(リュウ、ケン、他)

登場人物→リュウ、ケン、他
シリアス

※注 意※
かなりの捏造が入っている小説ですので「二次創作は基本的になんでもあり」と思える方だけ進んでいただけると幸いです。読後の苦情は、真摯に受け止めさせていただきますがお返事をすることは控えさせていただきます。エロ・グロ・暴力的・女性向け表現は一切ありません。

なにはともあれ、登場人物の微妙な関係性が好きで好きで仕方ありません。






【15年と10ヶ月】


リュウの目の前には、黒髪の少年が立っていた。
早朝から灰色の雲を敷き詰めていた空はどんよりとした重みのある空に変わり、この山全体に針のような雨を降らせている。目には見えないが油断していると衣服や髪をじっとりと濡らし、知らぬ間に体温を奪っていくやっかいな雨だ。
少年の目を見てリュウは即座に事を理解した。ああ、彼は俺を探しにこんな山奥へ来たのだと。
そしてとても不思議に思う、何故そんなに眉を歪ませこちらを睨んでいるのかと。
リュウがストリートから消えてもう10年以上が経つ。ただ強さを追い求め、真の強さの意味を探求し、その結果彼は鬼と対峙することを選んだ。鬼との対峙は自分自身との対峙でもあり、言葉では言い表せない彼自身にも説明のできない答えを残していった。修行を続ける中で、彼は己よりも強い者と闘うのではなく自分自身と向き合い対峙し続けることの重要性を感じた。リュウはある一定のラインを超えてしまったのだ。
彼はなんの迷いもなく修行時代にすごした山奥の寺へ戻ってきた。すぐ目の前には師の墓がある。自分が食べる分だけの白米を炊くと、なによりも先に欠けた猪口へそれを盛り墓前へ供えて師へ語りかけた。
短い会話が終わるとリュウはその猪口を地面へ置いて去っていく。どこからともなくやってきた狐や狸が焚きたての飯を素早い動きで持ち去り、羽音をたてながら舞い降りた野鳥が残りをついばみ、石や枯れ葉の裏側からやってきた虫が猪口にへばりついた米粒をきれいに持ち去っていった。日が暮れる頃には猪口は空になり、リュウはそれを見るたびこの山に生かされていることを感謝した。
山に入った当初は一ヶ月も空かない内に、次々と来訪者が現れた。ストリートで闘う者なら誰もがリュウの名をどこかで聞く。その彼がストリートから去ったのだ。彼を倒すことを目標としていた者たちはどうにか情報をかき集め、この山奥へたどり着く。
リュウはいついかなるときも誠意をもって闘った。相手が本気であればあるほど、全ての力を出し切り勝利する。ここで自分が負けてしまっては、相手の歩を止めてしまうことになるからだ。
年を追うごとに挑戦者の数は減っていった。どこかの誰かが『たいしたことなかった』と話したのかもしれない。まぁそれでもいい、力を誇示したいわけでも世にしらしめたいわけでもない。
もう自分の歳を数えることを忘れてしまったが、40代の中頃はとうに過ぎている。黒い頭髪には白いものが混じり始め、川に映った自分の顔には生まれつきそこにあったような皺が刻まれ、鍛え上げた筋肉とは全く別のところで身体の衰えを感じる。
仮にだれかが本当に『たいしたことなかった』と言ったのなら、それは事実なのかもしれない、と彼は思う。それと同時に、これが生きているという証なのだと嬉しくも思った。
「リュウさん……ですよね」
少年は緊張を必死に押し殺すような声でそう言った。リュウはただ何も言わずうなづいた。肌や瞳の色、骨格といい明らかにアジア系に見えるのに彼は意外にも流暢な英語を話した。
今までここへ来た者たちは皆、言い合わせたようにリュウの姿を見ると期待に満ち溢れた目をした。やっと見つけたと歓喜の声を上げる者さえいた。

しかし今目の前に立っている少年はどこか怯えるような目をし、そして奇妙に眉を歪ませリュウを睨んでいる。

彼が雨に濡れたネイビーのウインドブルゾンを脱ぐと、その下には白い胴着が見えた。少年は強張った面持ちで前の合せ目を正し、黒い帯の締め具合を確認する。
「僕と、手合わせしてもらえますか」
待ってくれ、と声をかけるとリュウは着物の胸元へ右手を入れた。
「これがないと、どうも本気が出せないんだ」
言葉とは裏腹に柔らかな口調でそう言うと、リュウは赤い鉢巻を締めた。



雨はいつしか本降りになっていた。リュウの着ている古い着物と少年の着ている白い胴着は雨をたっぷり吸い込み、四肢を拘束するように重みを増している。
緊張し怯えた目をしていた少年は、打って変わって力で押し切るような強気な攻撃をしかけてきた。リュウはそれを軽い身のこなしで流し、腕や時には腿で攻撃を制御しながら少年の力量を観察していた。
少年といっても、格闘家と名乗って差し支えのない技を持っている。未完成ながらに身体も鍛えられ、特に足技に威力がある。利き足での攻撃を真正面から受けると、さすがのリュウでも身体の重点をずらされるほどだった。
この山奥で戦ってきた者たちは、誰もがリュウの格闘パターンや癖を把握していた。彼は今まで世界中で闘ってきたのだ、研究しようと思えばいくらでも研究し対策することができる。
しかし少年はそれらとは明らかに一線を画していた。
リュウの動きを把握しているなんてものじゃない、まるで予知能力でも持っているかのように全て先回りして攻撃をしかけてくる。惜しむらくは、技のひとつひとつが結晶化されておらず決定的なダメージに至らないことだった。
まるで俺と闘うために育てられたみたいだ、とリュウは思う。対峙しているのが俺だからこんな攻撃をしかけてくるんじゃない、こういう動きが身体に染み付いているのだ。
リュウはあえてストリートにいた頃の闘い方をした。攻撃・防御・思考パターン、どれをとっても少年は当時のリュウと闘っていることを悟ったからだ。少年の周囲には、細かな粒子のように懐かしさが漂っていた。
彼は思わず、ふっと笑う。この少年は話しかけてきたときからずっと何かを隠している。いや、隠すように教育されたと言ったほうがしっくりくる。しかもそれは強制されたものではなく、少年自身がそう望んでいるようだ。それ故少年はいまだ全力を出し切れてはいない。そのきっかけを与えるために、リュウは手元で両手を合わせ気を練り始めた。
少年の両手がぴくりと動く。見落としてしまいそうなほど一瞬だけその両手がリュウを真似たように見えたが、少年は即座に上空へ飛びリュウの鎖骨めがけて強烈な蹴りを入れて波動を打ち消した。
バランスを崩した彼の足元へ着地するやいなや、少年は地に着きそうなほど低い位置からのアッパーカットを繰り出そうとしている。こちらを見据える少年の目が、勝利を期待したものに変わっている。
リュウは全てを確信し、動くことをやめてしまった。この感覚をなんというのだろうか、喜び、懐かしさ、記憶に刻まれた強烈な打撃に対する若干の恐怖……
少年の右拳が天を向いたとき、それは突然驚いたようにびくりと震えて停止した。彼の目の色はもう既に正常へと戻り、次第に驚愕から失望の色へと変わっていく。
リュウは無意識の内にその右腕を掴んでいた。
「ケンは元気か?」
「え……?」
知らぬ間に雨は上がっていた。彼らの周囲には真新しい日の光が射し、先ほどまでの大雨が嘘だったように静寂に包まれている。まるで彼の言葉を少年の耳に届かせることを、天が望んでいるように。
少年は驚愕していたが、自分自身に絶望したように顔を歪ませた。リュウは掴んでいた腕を離し、すまない、と頭を下げた。少年はもうどうしようもないほど戦闘意欲を無くしていた。
「水を差すつもりはなかったんだ。その……口を突いて出てしまった」
「どうして……どうしてバレたんですか? 必死に隠していたのに」
「俺ぐらいあいつの昇龍拳を喰らってるのは、ほかにいないからな」
そう言うと、少年は恥ずかしそうに真っ赤な顔をしてうつむいた。



リュウは雨戸を開けっ放しにしていた縁側へ腰を降ろすと、少年へ隣りに座るよう促した。縁側は先ほどの大雨でところどころ濡れている。少年は茫然と立ち尽くし、ここへ来たときと同じように眉を歪ませ、うつむき気味に縁側を睨んでいた。
「ああ、すまない。今なにか拭く物を」
「いえっ、いいんです! そういう意味じゃありませんから」
少年は立ち上がろうとしたリュウを咄嗟に止め隣りへ座った。その横顔はもう既に礼儀正しい子供のものに変わっている。リュウは不思議に思ってその横顔を見ていた。最初に対面したときもそうだった、彼は何故そんなにも眉を歪ませ睨むのだろうか……
「すいません、ちょっと驚いてしまって。こんな風にあなたと話をするときがくるなんて、思ってもいなくて……」
目上の、名の通った者に対する緊張か? いや違う……その答えを当てはめるには違和感がある。
「それは買いかぶり過ぎだ。君の先生のほうがよっぽど有名人じゃないか」
「でも、ケンさんはいつもあなたの存在を感じていました」
リュウを見詰める少年の目は、相手を揺るがすほどの強い力を持っていた。
「いつ会っても強くて、仕事で忙しいだろうに僕なんかよりもずっと鍛錬を積んでいます……、もう十分すぎるほど頂点に立ってるっていうのに新しい技まで研究してる。ライバルとの決着がまだついていないんだって……」
「そうか……、あいつらしい」
少年の深いブラウンの瞳を見ていると、リュウは別の疑問を抱いた。
もう何年も前にアメリカへ渡ったとき、ケンは弟子が押しかけてきてほとほと困っていると言っていた。ショーンのほかに弟子を取ったなんて話、聞いたこともなかったが……
「君はもしかして、ケンの……」
「あ、いえ、僕はケンさんの息子ではありません。この髪も生まれつきです、染めてるわけじゃありません」
少年は慣れた口調でそう言った。それはずっと昔から準備していた言葉を、手際よく出してきたように思えた。きっと彼は今まで何百回とその質問を受け、何百回とその回答をしてきたのだろう。
「よく間違われるようだな」
「ええ……どうしてでしょうね、僕は見るからに生粋のアジア系なのに」
「君と闘った者は皆、そう思うさ」
リュウは晴れ渡る空を見上げ、庭へ降り立った雀の姿に目をやった。
「いい師匠を持ったな。まだまだ荒削りだが、持てるもの全てを伝えられているのがわかる」
あいつにしては珍しい、とリュウは心の中で続けた。
「君は今よりももっともっと強くなる。俺もケンも、もうひとりの師匠も、いずれは君に倒されるときが来るだろう」
その言葉に少年は絶句し目を見開いた。そしてまた、あの表情だ。眉を歪ませ不思議な感情を含みこちらを睨む。
「見事な足技だった」
そう言うと、少年の険しい表情はみるみるうちに崩れていき、顔をくしゃくしゃにして泣き出した。
少年が受け継いだ技はどれも、リュウの記憶の中に残る親友と同じように攻撃的で力強く、受ける者に強烈なインパクトを残す。この少年が本当に隠したかったのは、もっと別のなにかだ。
腰を屈め、両手で口元を覆い、膝の上へ顔を埋めて少年は声を押し殺し泣いている。ああ、やっとわかった。この少年は今にも泣き出しそうなのを、きつく睨むことでじっと耐え続けていたのだ。
リュウはなにも言わず、彼の震える背中を見詰めていた。闘いの中で感じたことが正しければ、自分にはこれ以上声をかける権利などないのだと悟った。



少年が山を降りた頃、タイミングを見計らったように電話のベルが鳴った。リュウはしばらくそれが耳に届かず少年が去って行った小道を見詰めていたが、立ち上がって部屋の奥へと進んだ。
「弟子はもう帰ったぞ」
リュウは受話器を取るなり開口一番にそう言った。老朽化したこの寺にはあまりに不釣合いな電話機は、連絡手段くらい確保しろ、と親友が半ば強引に手配した物だった。
『へぇ、遅くまで居たんだな、手こずったのか?』
電話口の向こうから聞こえてくる彼の声には、期待と少しの冷やかしめいたものが含まれている。リュウは片手で鉢巻を解きながら、短いため息をついた。
「いや、俺が中断させてしまった。ついさっきまで話をしていたんだ」
そう言うと、ケンは突然無言になった。まるで受話器を通して重苦しい沈黙が流れ込んでくるようだ。おい、とこちらから声をかけると、聞こえてるよ、と返事があった。
『それで? どうだった?』
「よくあそこまで教えこんだな、まるで子供の頃のお前と闘っているようだった」
『馬鹿言え、俺よりもあいつの方が上だ』
「意外だな、俺の方が上だと言うかと思ったんだが」
『可愛がってるんでね』
そうか、とリュウは自分にも聞こえないほど小さな声で呟いた。
「彼には申し訳ないことをしてしまった」
『ん?』
「なんの土産も持たせてやれなかった。波動拳を打とうとしたらうまく蹴散らされた」
ケンは得意げに、ふふ、と笑う。まるで、期待通りだと言わんばかりに。
「彼がそっちへ戻ったら、すまなかったと伝えてくれないか」
『ああ、一応伝えておくよ』
それから……、と言ったっきりリュウは黙りこくった。ケンは何も言わず続きを待っている、まるで海を越えて遠く離れたリュウの今の姿も、表情も、心の内もわかっているかのようだった。
「彼女に、ありがとう、と伝えてくれ。とても感謝しているんだ、俺は今日のこの日を一生忘れることができないだろう」
受話器の向こう側は、再び固まったように静かになった。随分と経ってから、ばかやろう、とかすれた声が聞こえた。
『……どいつもこいつも、俺を頼りやがって』
「すまないと思ってる」
一度だけ、鼻をすする音が聞こえた。
『あいつと闘ってどうだった』
「とても強かったよ」
『そうか……、それだけで十分だ』
そして電話は切れた。
縁側へ目をやると、真っ赤な夕日が空を燃やしながら山の稜線へと消えていくところだった。
夕日はここを去った少年の白い胴着を、燃えるような炎の色に染めているのだろうか。リュウは手の中の赤い鉢巻に視線を落とす。それとも、もう既にこれから訪れる闇の色に染まり始めているのだろうか。
少年は逃れられない宿命として闇と対峙することになるだろう。リュウは、彼にはなんの助言もできないのだと己に言い聞かせ、果てしなく先にある運命にこれから挑戦しなければならない少年にかすかな羨望を抱いた。
共に育った親友も同じことを感じたりしたのだろうか……。リュウは握りっぱなしだった受話器を見詰め、電話機へ戻すと縁側へ腰掛け、闇が空を覆ってしまうまでそれを見届けていた。





15年と10ヶ月前、ケンのオフィスに彼女は現れた。
自宅ではなく何故ここへ来たのかケンは不思議に思ったが、彼女の険しく思いつめたような表情を見て何も言えなくなっていた。ソファーへ座った彼女は、自分よりも大切なものを扱うように己の腹部を撫でている。
あなたもよく知っている男よ。その一言にケンは酷く混乱してしまった。
「そんな……、まさか…」
「勘違いしないで。無理矢理なんかじゃない、ただ……欲望ではなく本能だったのよ」
彼女は自分自身に言い聞かせるように呟く。それでも、その表情はいまだ晴れないままだ。
「人間の、いえ…、生きる物として子孫を残そうとする、ただシンプルな本能だったのよ。私の母性がそれに応えただけ、とてもシンプルでしょ」
「シンプルってお前……」
張り詰めた空気の中、控えめなノックの音がすると盆を持った秘書が部屋へ入って来た。ケンは急いで立ち上がると、今はふたりだけにしてくれ、とその秘書を追い出した。広いオフィスの中は再びシンと静まり返った。
「そんな傷付いたような顔しないでよ」
「無茶なこと言うな……、誰だって驚くさ」
「簡単なことよ、本能で子孫を残し、母親がそれを育む。それ以上になにがあるっていうの?」
「……お前、本気で言ってんのか?」
「本気よ。思い悩むことなんてなにもないじゃない…」
ケンはその言葉を遮るようにテーブルを叩いた。拳が触れたところから、ぴしぴしとヒビが広がっていった。
「ばかやろう! なにが本気だ! 命のどこがシンプルで簡単だって言うんだ!」
そう声を荒げられると、彼女は眉を歪ませきつく彼を睨んだ。
「お前が今抱えているものはな、今までの人生で味わってきた悲しみなんて一瞬で吹き飛んじまうようなものなんだぞ! それを母親のお前が軽く扱ってどうすんだよ!」
「男のあんたに私の何がわかるって言うのよ!」
「だったらそうやって睨んで泣くの我慢すんのやめろよ!」
彼女は一瞬驚いたように目を見開く。それでも尚眉を歪ませきつく睨み、どうしようもなく震える下口唇を噛締める。ケンは敗北宣言でもするかのようにため息をつき、少し笑って後ろ髪をかいた。
「お前はさ、色んなとこ飛び回って色んな人助けて、色んなやつらと闘ってきたんだ。まともなやつなら、お前が困ってるって知ったら手貸すさ。世界中に味方がいるんだぞ、こんな心強いことってないだろ?」
ケンがそう言うと、彼女は何か言いたげだったが口唇が震えてうまく言葉を発せないようだった。視線を落としてヒビの入ったテーブルをきつく睨み、縋るように両手で腹部を抱きしめている。
「あいつには絶対言わないで。なにもかも捨ててしまうわ」
「困らせてやりゃいいじゃねーか」
「言わないでって言ってるでしょ! あんた馬鹿じゃないの!?」
顔を上げた彼女のその険しい表情は、堪えきれなくなったように崩れ始めていた。それを見てケンは安心したように笑う。
「その意気だ」
その穏やかな声を聞いた途端に、彼女は両手で口元を押さえ声を殺して泣いた。
「おー、泣け泣け、この先10年分くらい泣いとけ。俺のオフィスは悪さできるように防音ばっちりだからな」
「……イライザに言いつけてやる」
「おいおいおい、だたのジョークに決まってんだろ……」
彼女はひとしきり泣いてしまうと、決意を固めた晴れやかな表情に変わっていた。ありがとう、と言って席を立つ彼女を、ケンは咄嗟に呼び止めた。
「なぁ春麗、その子が男でも女でも15歳の誕生日が来たらあいつに会いに行かせようぜ。あいつを、手も足も出なかったって悔しがらせたいんだ」
「そうね、きっと私もあなたも、彼さえも越えられる子になるわ」
春麗は微笑むと、すり抜けるようにドアの隙間から静かに出て行った。
ケンは思わず武者震いをする。そしてこれからやってくる強敵に期待の笑みを浮かべた。



-END-



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